The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

Weekly Market Summary: 2022/10/14

10/10-10/14: 米9月CPI発表前後の株式市場を巡り目まぐるしく動く情念、懸念->断念->疑念->信念の一連の流れから需給の歪みによる株式市場の不合理な値動きが浮き彫りに? 振り返り 先週末の総じて根強い雇用統計データを目の当たりにした米株式市場では、住…

Weekly Market Summary: 2022/10/7

10/3-10/7: 株式市場は週前半の米利上げピークアウト期待から急戻りも、週後半は楽観後退で上げの2/3を消失 振り返り 週前半は、英大型減税計画の撤回、豪中銀の予想下回る利上げ幅や米景気指標の下振れを受けて、米利上げピークアウト期待が高まり、FRB高官…

Weekly Market Summary: 2022/9/30

9/26-9/30: 株式は下値模索 - 依然底堅い米経済指標にFRB高官の発言もタカ派トーンが弱まる兆しなし、米利上げ軌道への不透明感が解消されず、インフレの有意な鎮静化が見られずスタグフレーション懸念も強まっている、加えて懸念材料の宝庫"The欧州"の動向…

Weekly Market Summary: 2022/9/23

9/19-9/23: 欧米各国中銀による利上げラッシュ、日銀円買い介入、ロシアの予備役動員令、英トラスショック、イベント満載&懸念材料頻出で米ドル以外のリスク資産は総じて下げ加速。 9月FOMC当日の値動き 序盤は早期の利上げピークアウト期待から堅調さを保っ…

Weekly Market Summary: 2022/9/16

9/12-9/16: 6月に続くCPIショックを受けた米利上げペース加速観測に加えフェデックスの通期業績予想取り下げが企業業績悪化の兆候と受け取られ、地合いが急悪化 - 株式市場はPERとEPS両面での調整下げが不可避か? 振り返り 今週は6月に続いての米CPIショッ…

指数イベント備忘録: FTSE半期入替 2022/09

剣吞な雰囲気が市場に広まる中、又裂きの逆方向で着地 本日は8/30発表のFTSE Japan指数の入替リバランス日で、東証プライム売買代金は3.4兆円に膨らんだ。FTSEをベンチマークとするパッシブ資金がどれ程あるのかは不明だが、それなりのインパクトはあったと…

Weekly Market Summary: 2022/9/9

9/5-9/9: 株式市場は9月FOMCでの75bps利上げとそれに伴う来週の米月CPIのサプライズ見込み後退を消化済みで週間ベースでは4週間ぶりの上昇。9月FOMCドットチャートからのタミナルーレートを巡る波乱の芽は残るが、10月下旬以降の決算発表まではレンジ相場か…

Weekly Market Summary: 2022/9/2

8/29-9/2: 株式市場も結局はFRBに逆らえず - 依然好調な米景気指標は積極的利上げ警戒に直結の悪材料か? VS 米経済は大幅利上げに耐えられるとの解釈につながる好材料か?センチメントの綱引きは続く。 振り返り 先週末のジャクソンホール会議でのパウエル…

Weekly Market Summary: 2022/8/26

8/22-8/26: パウエル議長@ジャクソンホール会議の冷淡な反応に楽観が過ぎた株式市場は猛省。「早期利下げ否定」発言により株式市場の期待は露と消えた。 振り返り 週前半の株式市場はジャクソンホール会議でのパウエル議長によるタカ派発言への警戒強く、軟…

Weekly Market Summary: 2022/8/19

8/15-8/19: 株式市場はテクニカル的な過熱感も意識される中、マクロ&ミクロデータ、FRB高官発言はいずれも強弱対立で市場の楽観色は後退。オプション満期の週末大幅下げで週間では5週間振りの下げ。 振り返り 経済指標は、ソフトデータの底堅さとハードデー…

Weekly Market Summary: 2022/8/12

8/8-8/12: 株式市場はインフレ鎮静化への確信を深め、大幅続伸でS&P500指数は年初来の下げの半値戻しを達成。今後の株価変動は実体経済及び企業業績主導へ。 振り返り 米株は、週前半はエヌビディアやマイクロンの悲観的な業績見通しや7月CPI発表を控えて警…

Weekly Market Summary: 2022/8/5

8/1-8/5: 債券安&ドル高&株高の流れ。FRBは当局者のタカ派発言連発を通じた積極的利上げ継続スタンス明示で株式市場の慢心にくぎを刺す。ISM景況感指数はインフレ減速期待を抱かせる一方、雇用統計からは根強いインフレ懸念が残る。ペロシ下院議長の訪台によ…

Weekly Market Summary: 2022/7/29

7/25-7/29: 米株は、FOMC後のパウエル議長発言とGAFAM決算に対する「いいとこ取り」反応で本領発揮。 株式は、週間でも月間でも相対的に「欧米高vs亜安」の西高東低が鮮明であった。米株はナスダックが月間で12.3%高と2020年以来の大幅高。急ピッチの上げか…

Weekly Market Summary: 2022/7/22

7/18-7/22: 期待インフレが落ち着く中、市場の関心は景気及び業績にシフト。 今週の米株は、週末前までは軟化する経済指標を受けた金利低下と相次ぐ好決算から上昇モメンタムが継続したが、週末は欧米共に総合PMIが50割れとなったことやスナップの失望決算が…

Weekly Market Summary: 2022/7/15

7/11-7/15: 米6月CPIは予想上振れも、株式市場は業績見通しへの不透明感残る中、比較的冷静。 今週の米株は、週前半がCPI発表と景気後退への懸念から軟調な展開、週後半はCPIの予想上振れも、足元の原油安も手伝ってか利上げの早期終了期待が高まる形で市場…

Weekly Market Summary: 2022/7/8

7/4-7/8: 米株は景気後退懸念の後退から戻り歩調を継続 米株は、対中関税引き下げによるインフレ軟化期待、中国の大規模景気対策検討報道、予想下振れも底堅いISM非製造業景気指数、タカ派FRB高官の過度なリセッション懸念に対する牽制発言等が好感されて強…

Weekly Market Summary: 2022/7/1

6/27-7/1: 先週末と同様に週末はマクロ指標の下振れによる金利低下を好感した米株式市場だが、基本は景気後退懸念が影を落とす展開。 金利低下は景気後退懸念の裏返しであり、マクロ悪化とミクロ強気の乖離が鮮明化する中、景気後退までは織り込んでいない株…

Weekly Market Summary: 2022/6/24

6/20-6/24: リセッションを巡る綱引きが続く中、経済データは悪化もFRB当局者のトークアップやインフレ期待の下方修正がソフトランディング期待を高め、インフレトレードの逆回転が加速。 ハードランディング懸念からソフトランディング期待へ目先はシフトも…

Weekly Market Summary: 2022/6/17

6/13-6/17: 超Eventfulな1週間 - イベントに絡んだ思惑フローと解消フローが交錯して乱高下。 振り返り 先週末の米5月CPIショックに端を発したリスク資産全面安の動きが終始重しとなった「兵どもが夢の跡」的な1週間であった。週半ばのFOMCに向けた警戒に加…

Weekly Market Summary: 2022/6/10

6/6-6/10: 米5月CPIの予想比上振れとミシガン大学消費者信頼感指数の過去最低値への落ち込みが、インフレのピークアウトとソフトランディングへの期待を打ち砕く 米株式市場の下落は長期戦に? 6/7に米ターゲットが過剰在庫を受けた値下げ予告がインフレのピ…

Weekly Market Summary: 2022/6/3

5/30-6/3: 米株式市場は反落 - 9月以降の利上げ休止期待は雇用統計の予想外の上振れで後退、FRB当局者のタカ派発言や企業トップからの悲観的な経済見通しも冷や水に MSCIの半期リバランスに伴うノイズはあったものの、先週に続き「脱欧米入亜」的流れが支配…

イベント備忘録: MSCI半期銘柄入替2022/05

MSCI 2022/05 半期銘柄入替は、Standardがほぼフラット、Smallが9%の順方向スプレッドで着地 5/13早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加0銘柄、除外22銘柄であった。昨年10月末から今年4月末の直近半年間の指数リターンは、S&P500の-10.3%、Stox…

Weekly Market Summary: 2022/5/27

5/23-5/27: 米株式市場は、9月以降利上げペース緩和観測に加え、各種経済指標からインフレ鈍化の兆候が鮮明化し、センチメント改善から大幅高。主要決算発表一巡し、当面の市場最大の関心はインフレ動向に。 米株は、長期下落相場での短期上昇となり、S&P500…

Weekly Market Summary: 2022/5/20

5/16-5/20: 米市場、景気減速を織り込む流れ。景気後退の回避には懐疑的な見方強まる。債券高&株安の逆業績相場の様相が鮮明化。 米株は、週間でダウが8週連続安、S&P500とナスダックが7週連続安で2001年以来最長。4月小売売上高(インフレ調整前)の上振れ…

Weekly Market Summary: 2022/5/13

5/9-5/13: 週末のパウエル議長による「75bps利上げ検討せず」再表明で、S&P500の弱気相場入りは免れたが、景気後退の織り込みから株売り/債券買いが進展、今週発表のインフレ指標を見る限り、ピークアウト確認にはまだ時間を要する。 インフレ指標発表への警…

Weekly Market Summary: 2022/5/6

5/2-5/6: FOMC後の利上げ見通しを巡る解釈が固まらず、米株・米債券の乱高下招く、ハト派パウエルへ未練が残る株式市場と一貫して反パウエル市場原理主義の債券市場 FOMC後の市場乱高下 終りの見えない露宇紛争と中国のゼロコロナ政策。金融市場の不確実性が…

Weekly Market Summary: 2022/4/29

4/25-4/29: 米株式市場は逆金融相場のジレンマに、上振れ経済指標が利上げ織り込み迫り、下振れ経済指標は景気後退懸念を高める、いずれにしても株価には下圧力。 4月は、米株と米債共に大きくボコられる厳しい月となった。利上げ織り込みで米株に先行してい…

Weekly Market Summary: 2022/4/22

4/18-4/22: 米債券が利上げ織り込み継続する中、米株式もPER調整に加えて業績悪化の織り込みで宴の後始末迫られる? 曜日別の主な材料は、 [4/18(月)]: 中国1QGDP - y/y (実)4.8% (予)4.4% (前)4.0%、 中国3月鉱工業生産 - y/y (実)5.0% (予)4.5% (前)7.5% […

Weekly Market Summary: 2022/4/15

4/11-4/15: 米3月CPIを巡る解釈やFRB当局者のタカ派発言、更にイースター休暇控えや米オプション満期日への警戒感から米株は変動増幅 曜日別の主な材料は、 [4/11(月)]: 中国3月CPI - y/y (実)1.5% (予)1.2% (前)0.9%、 中国3月PPI - y/y (実)8.3% (予)7.9% …

Weekly Market Summary: 2022/4/8

4/4-4/8: FRBのB/S縮小計画が判明、米債券売り止まらず、長期債利回りは急上昇でイールドカーブはスティープ化、一方の株式はリセッション無しのインフレ鎮圧という希望的観測も残り、未だパーティーは終わらず。 曜日別の主な材料は、 [4/4(月)]: [4/5(火)]…