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資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

Weekly Market Summary: 2022/7/1

6/27-7/1: 先週末と同様に週末はマクロ指標の下振れによる金利低下を好感した米株式市場だが、基本は景気後退懸念が影を落とす展開。

 

 

金利低下は景気後退懸念の裏返しであり、マクロ悪化とミクロ強気の乖離が鮮明化する中、景気後退までは織り込んでいない株式市場の楽観が正しいかどうかは7月下旬の決算発表で明らかに。

生産及び消費関連のマクロ指標下振れやFRB当局者の「断固たる利上げ」要推進発言が景気後退懸念を高め、株価の重しに。日本株も鉱工業生産の大幅マイナスをきっかけに下げが増幅。しかし、ボラティリティの動意はなく、未だ軽微な景気減速で済むだろうとの危機感の薄さを示唆。一方で、景気後退懸念の高まりは、大幅な金利低下と期待インフレの急低下を織り込むなど債券市場のボラティリティは非常に高い水準を維持。株式市場と債券市場の相対ボラティリティを示した下図を参照。

総崩れの仮想通貨に加え、コモディティもインフレトレードの解消あるいはリセッショントレードの仕込みなのかは不明だが、景気敏感な品目を中心に売られるモノが目立つ。投機筋のネットポジションと価格推移を示した下図を参照。

来週月曜は米市場が休場。日本株ETF換金売りへの思惑からの仕掛けが入るのかどうか。昨年は直前2週間で約4%下落したが、、、

 

 

 

 

                                                                                                                                     

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