11/21-11/25: 中国のロックダウンによる成長&生産懸念から米実質金利低下&逆イールド拡大、株式市場は祝日挟みやマクロイベントを前に、薄商い&ボラティリティ低下のモラトリアム週間
週間回顧と来週展望
今週は、株高・債券高。週初の中国でのコロナ感染再拡大からのロックダウン導入をきっかけに、米実質金利の低下と逆イールドの拡大が進展した。FRB当局者のややハト派トーンの発言も金利低下に奏功した一方、景気後退織り込みから逆イールドは80bps弱まで拡大した(下表&下図参照)。FOMC議事要旨は、特にサプライズ無しであった。
経済指標は、先週同様に強弱まちまち(下表参照)。小売企業の決算では、ベスト・バイが予想程悪くなく、リスクオフとはならず。週末は、中国の台湾ホンハイの工場労働者の抗議活動から11月びiPhone生産3割減との報道を受けて、アップルの下げが目立った。
株式のボラティリティは、n225 VIが17前半を付けるなど欧米でも低下基調が顕著となった(下図参照)。
来週は、雇用関連の指標発表が相次ぐ。逼迫感が薄れるか否かで金利動向を起点にした株式市場の動きが決まる。
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