The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

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イベント備忘録: 2023年米債務上限問題を巡る金融市場の動き - 2011年との比較

2~3年毎に繰り返される金融市場の動揺を人質にねじれ米議会が弄ぶチキンゲーム党争茶番には辟易するが、市場参加者にとっては大事な売り仕掛けネタであるのも事実である。 2011年8月8日の米国債ショックは、債務上限引き上げ成立後にもかかわらず、S&Pが米…

指数イベント備忘録: FTSE半期入替 2022/09

剣吞な雰囲気が市場に広まる中、又裂きの逆方向で着地 本日は8/30発表のFTSE Japan指数の入替リバランス日で、東証プライム売買代金は3.4兆円に膨らんだ。FTSEをベンチマークとするパッシブ資金がどれ程あるのかは不明だが、それなりのインパクトはあったと…

イベント備忘録: MSCI半期銘柄入替2022/05

MSCI 2022/05 半期銘柄入替は、Standardがほぼフラット、Smallが9%の順方向スプレッドで着地 5/13早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加0銘柄、除外22銘柄であった。昨年10月末から今年4月末の直近半年間の指数リターンは、S&P500の-10.3%、Stox…

指数イベント備忘録: FTSE半期入替 2022/03

露宇紛争のハイボラに見舞われるも、無難に順方向着地 本日は2/18発表のFTSE Japan指数の入替リバランス日で、東証1部売買代金は4兆円越えに膨らんだ。FTSEをベンチマークとするパッシブ資金がどれ程あるのかは不明だが、4兆円越えの売買代金を見る限り、そ…

イベント備忘録: MSCI半期リバランス2021/11

MSCI 2021/11 半期リバランスは、Standardが逆方向、Smallが順方向のスプレッドで着地 11/12早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加2銘柄と除外15銘柄。4月末から10月末の直近半年間のパフォーマンスは、sp500が+10.1%、stoxx600が+8.7%に対して…

イベント備忘録: FTSE 2021/09 半期リバランス

タイミング良く政策期待ラリーの追い風に乗り、大幅な順方向着地 本日は8/20発表のFTSE Japanリバランスで、東証1部売買代金は4兆円越え。FTSEをベンチマークとするパッシブ資金がどれ程あるのかは不明だが、4兆円越えの売買代金を見る限り、それなりのイン…

イベント備忘録: MSCI 2021/05 半期リバランス

MSCI 2021/05 半期リバランスは無難に順方向着地 5/12早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加0銘柄と除外29銘柄。追加ゼロは寂しい限りだが、前回2020/11のリバランス時の除外時価総額ハードルは概ね3,000億円未満だったのに対して、今回は概ね5,…

イベント備忘録: 東証1部昇格 2021年4月組入分

2021年4月の東証1部昇格組入はマザーズから昇格のラクス(3923)のみ(下表参照)。 下図は、昇格承認後からパッシブ買付日までの指数化チャート(昇格承認日引け=100)。売出付きの昇格であったが、発行済株式数の4%程の小規模売出は需給懸念とはならず、道中大…

イベント備忘録: 東証1部昇格 2021年3月組入分

2021年3月の東証1部昇格組入は3銘柄(下表参照)。2部からファーマフーズ(2929)と、マザーズからフェイスネットワーク(3489)とマーケットエンタープライズ(3135)の2銘柄。マザーズからの2銘柄はいずれも、時価総額100億未満のマイクロキャップ銘柄で、旧昇格基…

イベント備忘録: 東証1部昇格 2021年2月組入分

2021年2月の東証1部昇格組入は6銘柄(下表参照)で、時価総額100億未満のマイクロキャップ銘柄はなし。マザーズからは、昇格予告付きのウェルビー(6556)とサーバーワークス(4434)に、Sansan(4443)を含めた3銘柄。2部からは、万年2部だったブルドックソース(280…

イベント備忘録: 東証1部昇格 2021年1月組入分

2021年1月の東証1部昇格組入は11銘柄(下表参照)。ベース(4481)、SREホールディングス(2980)はほぼ1年きっかりで昇格。2020年11月より1部昇格基準のハードルが上がっており、概ね3か月の審査期間を考慮すると、2月以降の1部昇格は新基準ベースとなると見込ま…

イベント備忘録: 東証1部昇格 2020年12月組入分

2020年12月の東証1部昇格組入は3銘柄(下表参照)で、いずれも分売及び分割時に昇格予告あり。グリムス(3150)はJQから直接昇格狙いと思いきや、2部市場変更を経て約5か月後の昇格。2022年月4月には東証市場区分再編を控えており、今後はマイクロキャップのJQ銘…

イベント備忘録: MSCI 2020/11 半期リバランス

MSCI 2020/11 半期リバランスはきれいに着地 11/11早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加5銘柄と除外21銘柄。11/10からリバランス日の11/30まで、等ウェイトで前者をLong/後者をShortした場合の累積リターンの推移は下図の通り。 11/11寄付時点…

東証1部昇格銘柄の道中リターン考察

東証1部昇格は、パッシブファンドの買い需要が発生するため、当たれば大きなリターンを見込める。この昇格前の投資の肝は、候補銘柄の選別と投資タイミングである。前者は、昇格に必要な形式要件の充足状況のスクリーニングやコーポレートアクション履歴から…