The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

Weekly Market Summary: 2021/12/17

12/13-12/17: グローバル利上げラッシュ、インフレ高進警戒、オミクロン株感染拡大による供給制約の持続、岸田首相の市場統制色の強化等、不透明要因山積で金融市場の反応もちぐはぐ 曜日別の主な材料は、 [12/13(月)]: 日銀短観(4Q) 大企業製造業 - (実)18 …

Weekly Market Summary: 2021/12/10

12/6-12/10: オミクロンの重症化及び既存ワクチン耐性を巡る懸念は、当局者の楽観的発言を受けてやや後退。FOMCブラックアウト期間入りで、ボラティリティ低下から若干のリスクオンに。中国恒大と佳兆業がフィッチから「一部デフォルト」に格下げも、政府の…

Weekly Market Summary: 2021/12/3

11/29-12/3: 依然詳細不明なオミクロン、パウエル氏のタカ派変節への疑心暗鬼、米中金融摩擦と恒大問題の再燃と不安材料が複雑に絡み合い、リスク資産から逃避の動き強まる。 曜日別の主な材料は、 11/29(月): 11/30(火): 中国11月製造業PMI - (実)50.1 (予)…

イベント備忘録: MSCI半期リバランス2021/11

MSCI 2021/11 半期リバランスは、Standardが逆方向、Smallが順方向のスプレッドで着地 11/12早朝(日本時間)発表のStandard指数入替えは、追加2銘柄と除外15銘柄。4月末から10月末の直近半年間のパフォーマンスは、sp500が+10.1%、stoxx600が+8.7%に対して…

Weekly Market Summary: 2021/11/26

11/22-11/26: 南ア変異株を巡る見えざるリスクを嫌気した全面的リスクオフの流れが、米感謝祭に伴う市場流動性低下の間隙を突いて襲来、これに尽きる週! 曜日別の主な材料は、 11/22(月): 米10月中古住宅販売戸数 - (実)6.34M (予)6.20M (前)6.29M 11/23(火…

Weekly Market Summary: 2021/11/19

11/15-11/19: インフレに対する警戒と楽観の綱引きが市場で続く。「インフレ抑止か、それともリスク資産価格防衛か?」FOMC内タカ派の突き上げでハムレットばり苦悩に身悶えるパウエル氏、次回FOMCが当面の市場センチメントの決定要因か。欧州でのコロナ感染…

Weekly Market Summary: 2021/11/12

11/8-11/12: 世界中で物価指標の発表相次ぐ中、インフレ高進が資産市場における価格変動のKey Driverである状況は変わらず。 曜日別の主な材料は、 11/8(月): 11/9(火): 米10月コアPPI - y/y (実)6.8% (予)6.8% (前)6.8%、米10月PPI - y/y (実)8.6% (予)8.7%…

Weekly Market Summary: 2021/11/5

11/1-11/5: 警戒vs楽観 - 米金利債券市場と米株式市場のコントラスト際立つ 曜日別の主な材料は、 11/1(月): 米10月ISM製造業景気指数 - (実)60.8 (予)60.5 (前)61.1 11/2(火): 11/3(水): 日本休場(文化の日)、米10月ADP非農業部門雇用者数 - (実)571K (予)4…

n225Put裸売りへの戒め

裸Put売りは危険と言われる。資力を顧みずにdeep-OTMのPut裸売りを大量ホールドし、満期までたかが数日と高をくくっていたところに、テールイベント直撃を食らい、破産そして富士の樹海行きという結末をつけた人の話も聞く。規律を守った証拠金及びデルタ管…

インフレ高進時は銅選好

金利の付かないコモディティ投資の醍醐味は、基本的には低金利環境で発揮される。また、インフレヘッジ資産としての側面から高インフレ時に有利となる。つまり、低金利且つ高インフレの実質金利が低い時が最適な投資環境となる。 下表は、2018年以降の週次ベ…

Weekly Market Summary: 2021/10/29

10/25-10/29: インフレ長期化懸念から、2022年末までの早期の利上げ2回を織り込む米金利先物市場と景気減速を見込む米長期国債市場に対して、ハト派姿勢維持の当局に見通し乖離再び。いいとこ取りの米株式市場は概して好調な業績を受けて楽観ムードが支配的…

Weekly Market Summary: 2021/10/22

10/18-10/22: 好業績>金利高の米株は堅調、不透明要因多く残る日本株は不安定 曜日別の主な材料は、 10/18(月): 中国3QGDP - y/y (実)4.9% (予)5.2% (前)7.9%、中国9月鉱工業生産 - y/y (実)3.1% (予)4.5% (前)5.3% 10/19(火): 米9月建築許可件数 - (実)1.58…

Weekly Market Summary: 2021/10/15

10/11-10/15: 業績相場と逆金融相場の狭間で、、、 曜日別の主な材料は、 10/11(月): 10/12(火): 米8月JOLT求人 - (実)10.439M (予)10.925M (前)11.098M 10/13(水): 米9月コアCPI - y/y (実)4.0% (予)4.0% (前)4.0%、m/m (実)0.2% (予)0.2% (前)0.1% 10/14(…

Weekly Market Summary: 2021/10/8

10/4-10/8: 米債務上限の一時的拡大で目先の不安後退だが、依然として不透明要因多く視界不良続く、中国恒大は禁じ手の株式市場での取引停止措置発動、世界的なエネルギー危機拡大に伴うインフレ懸念再燃 曜日別の主な材料は、 10/4(月): 中国休場(国慶節、…

Weekly Market Summary: 2021/10/1

9/27-10/1: 中国恒大を巡るリスクはある程度織り込みも、マクロ的に減速感漂う中で米長期金利強含み続く、パウエル議長の目先インフレ警戒発言や地区連銀総裁による相次ぐタカ派発言からスタグフレーション懸念も、米債務上限問題に対する政治的膠着も大きな…

Weekly Market Summary: 2021/9/24

9/20-9/24: 中国恒大の動向に警戒高まり株&コモディティから債券シフトのリスクオフも、中国恒大への懸念後退でFOMC後はリスクオン転換から週間では総じて往って来い 曜日別の主な材料は、 9/20(月): 日本、中国休場 9/21(火): 中国休場、米8月建築許可件数 …

n225オプション 期近deep OTM PutのIVは軟化: 2021/9/22

中国恒大集団による9/23の社債利払い実施発表を受け、n225は10:30頃に前日比プラスへ浮上するも、その後は弱含みに終始し、0.67%安で引け。尚、米ドル建てのオフショア社債の利払いに関する言及はない模様。上海は意外にしっかり、台湾やや下げきつく、香港…

中国恒大集団リスク

日経、Bloomberg及びReutersの記事から中国恒大集団のB/Sと関連リスク確認。 当局の「3つのレッドライン」規制や金融機関による不動産向け貸し出し総量規制を通じた兵糧攻めが効き、9/20の利払いは停止とも言われており、債務再編交渉はこれからが本番。GDP…

Weekly Market Summary: 2021/9/17

9/13-9/17: インフレ指標の伸び鈍化で早期テーパリング観測後退も、衰えないデルタ株感染拡大による米景気減速懸念や中国Evergrandeのデフォルトリスクが嫌気される展開 曜日別の主な材料は、 9/13(月): 9/14(火): 米8月CPI - m/m (実)0.3% (予)0.4% (前)0.5…

イベント備忘録: FTSE 2021/09 半期リバランス

タイミング良く政策期待ラリーの追い風に乗り、大幅な順方向着地 本日は8/20発表のFTSE Japanリバランスで、東証1部売買代金は4兆円越え。FTSEをベンチマークとするパッシブ資金がどれ程あるのかは不明だが、4兆円越えの売買代金を見る限り、それなりのイン…

2014年以降の米金融正常化過程におけるFOMC前後のsp500指数及びVIXの動き

VIXが最も大きく上昇したのは、テーパリング終了が決定された2014年10月の前回会合を踏まえた2014年12月会合時。フォワードガイダンスが変更され、利上げに向けた環境作りに着手の位置付け。 次に大きく上昇したのは、利上げ転換された2015年12月の会合以降…

sp500指数及びVIXの月中季節性: 第3週の上昇傾向強まる

暫く休んでいたブログ執筆を細々ながら再開。昨年9月以降続いた月末下落アノマリーが今年8月で途絶えたことも心理的重し解消に一役買って、n225が上昇モメンタムを強めている。 8/30付日経朝刊13面に、sp500指数及び VIXに関する個人的にも気になっていた傾…

備忘録: 2021/9/3 菅首相辞任と期近先物及びコールのショート踏み上げ

ほぼ1年前の2020/8/28に辞任表明した安倍首相は、瞬間約600円株を下げ、菅首相は約600円株を上げた。是非はともかく、何とも対照的で皮肉な結果であった。 先物及び期近コールのショート踏み上げがIVの上昇と相まって、指数急騰に寄与。満期まで1週間の9月限…

お休み

個人的な都合により、ブログ執筆を暫くお休みさせていただきます。

Weekly Market Summary: 2021/7/2

6/28-7/2: 市場の関心はインフレから雇用へシフト、「利上げはまだ先」認識強まり債券・株式共に買われる、楽観深まる中でいいとこ取りのゴルディロックス相場に 曜日別の主な材料は、 6/28(月): FOMCクォールズ副議長&ウィリアムズ氏発言 6/29(火): FOMCバーキン氏発言…

Weekly Market Summary: 2021/6/25

6/21-6/25: FRB高官発言のタカ派トーン低下を受け、リフレ志向回帰からバリュー株強く、米長期債利回り上昇。また、楽観の高まりからVIXは15pts割れ目前。一方、コモディティや仮想通貨はタカ派転換の余波続き軟調な展開。 曜日別の主な材料は、 6/21(月): F…

Weekly Market Summary: 2021/6/18

6/14-6/18: FOMC結果は想定以上にタカ派的、リフレトレード解消でコモディティやバリュー株売られ、米ドルや米長期国債等の安全資産に資金退避。当初のマグニチュードは限定的だったが、週末はバラード総裁のタカ派発言への拒否反応強く、クアドルプル・ウィ…

Weekly Market Summary: 2021/6/11

6/7-6/11: 米インフレ懸念後退の流れが続く中、注目の米5月CPIは上振れも想定内反応で米債利回りは大幅低下、米株は高値警戒感あるもナスダックが堅調でVIXも低下 曜日別の主な材料は、 6/7(月): 6/8(火): 米4月JOLT求職 - ⇧ (実)9.286M (予)8.300M (前)8.28…

Weekly Market Summary: 2021/6/4

5/31-6/4: 3日(木)までの好調な景気指標を受けたnasdaq安&米債券安&米ドル高&コモディティ安の流れが雇用統計(雇用者数)下振れを受け反転、テーパリング懸念後退からnasdaq高&米債券高&米ドル安&インフレ長命化期待からコモディティ強含み 曜日別の主な材料…

Weekly Market Summary: 2021/5/28

5/24-5/28: 株式市場が景気回復重視に移行で、米4月PCE物価指数の上振れも悪材料視されず、米インフレ高進懸念は沈静化し、全資産クラスがFRBに首を垂れる? 曜日別の主な材料は、 5/24(月): 5/25(火): 米5月消費者信頼感指数 - ⇩ (実)117.2 (予)119.2 (前回…