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資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

n225オプション 期近deep OTM PutのIVは軟化: 2021/9/22

中国恒大集団による9/23の社債利払い実施発表を受け、n225は10:30頃に前日比プラスへ浮上するも、その後は弱含みに終始し、0.67%安で引け。尚、米ドル建てのオフショア社債の利払いに関する言及はない模様。上海は意外にしっかり、台湾やや下げきつく、香港は休場。これからも利払いスケジュールが控えており、当局の対応やトークアップがないと振らされる展開が続きそう。

米下院は、12/3までのつなぎ予算と連邦政府の債務上限適用を2022年末まで凍結する措置の抱き合わせ法案を可決したが、上院は共和党が反対継続で、超党派での可決を目指す民主党は現状袋小路に。最終的には財政調整措置を使い強行突破になるだろうが。日銀政策決定会合は現状維持で波乱なしで、後はFOMC待ちの状態だが、恒大のほうがより警戒感強い印象。

現状、イベントリスクは完全には払拭されていないが、n225オプションの10月限PutのIVの前日比を見る限り、目先のテールリスクを織り込む動きにはなっていない。昨日は、急上昇を見せたIVだが、90%以下のdeep OTM PutのIVは11月限でほぼフラットだが、10月限ではかなり軟化を見せている。昨日ヘッジのPut買いした向きの外しが影響か。11月限の警戒感は残る。

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