The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Weekly Market Summary: 2020/10/30

資産クラス全般にわたってリスクオフの一週間であった。欧米のコロナ感染拡大と一部欧州のロックダウン再開、米追加経済対策への期待剥落と米大統領選の結果を巡る紛糾懸念の増大など、積み上がった不透明要因を前にして悲観への揺り戻しが進んだ。 株式: 日…

Weekly Market Summary: 2020/10/23

今週も米追加経済対策を巡る動きが相場を主導する展開が続いた。追加経済対策の実施は確実視されるものの、それが「いつ、どの程度の規模で」実施されるかが依然として相場に立ち込める不透明感として残った。じらされ相場には食傷気味だが、、、 主要指標の…

アノマリーリターンは上半期から下半期にシフト

以前は1~6月のリターンが7~12月のリターンを有意に上回る「上半期効果」が確認できたはずだが、どうやら相場の変転に従って、最近は「下半期」効果に変化したようである。 下表は、日経225指数 (配当考慮せず) について、過去30年を10年刻みで3つの期間に…

Weekly Market Summary: 2020/10/16

今週の金融市場は、米マクロ指標やコロナワクチン開発に関するヘッドラインが強弱混在も、米追加経済対策に対する期待感は高官による否定的発言を受けて後退、市場心理はやや悪化方向に振れた。 主要指標の変動率 米株は、主要3指数とも週間では上昇したが大…

Weekly Market Summary: 2020/10/9

今週の金融市場は、不透明感が薄れリスクオンの展開。米追加経済対策に関連した当局者の発言が週初の失望から週末にかけて期待・楽観へと転化し、堅調な相場を形成した。正に、相場の沙汰も金次第。 主要指標の変動率 米株は総じてしっかりで、特に小型株指…

東証1部昇格銘柄の道中リターン考察

東証1部昇格は、パッシブファンドの買い需要が発生するため、当たれば大きなリターンを見込める。この昇格前の投資の肝は、候補銘柄の選別と投資タイミングである。前者は、昇格に必要な形式要件の充足状況のスクリーニングやコーポレートアクション履歴から…

Weekly Market Summary: 2020/10/2

主要指標の変動率 想定外事件頻発に食傷気味の週であった。まず、米大統領選TV討論会は、トランプ大統領の熱烈支持者でもない限り、誰が見ても自家中毒気味老人の空虚な殴り合い。続いて、東証の終日売買停止とトランプ大統領のコロナ感染。前者はcontingenc…

日付から計る売買タイミング

「安値で買い、高値で売る」という売買の基本に逆張りで向かってしまうのはなぜか?とかく相場の世界は不条理に満ちている。「相場を当てようとするのではなく、周りの楽観と悲観の満干に耳を澄まし、淡々と悲観で買い/楽観で売りましょう」などとしたり顔で…