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資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

Weekly Market Summary: 2020/10/16

今週の金融市場は、米マクロ指標やコロナワクチン開発に関するヘッドラインが強弱混在も、米追加経済対策に対する期待感は高官による否定的発言を受けて後退、市場心理はやや悪化方向に振れた。

主要指標の変動率

米株は、主要3指数とも週間では上昇したが大きな動きはなし。追加経済対策への期待感が後退している割には、ハイテク株の粘りで持ちこたえている印象。日本株は、全般に小幅安。独歩高を続けていたマザーズ利食い売りに押され5週間ぶりに反落。

米国債は不透明感の高まりを受けた資金流入で利回り低下。バリュー株買い・債券売りのバイデントレードも今週は小休止か。コモディティ及び為替も総じて小動き。ボラティリティは、日米共に先行き警戒からじり高基調(下図は日経225オプション11月限IVのスマイルカーブ推移)。

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週末の日経225はユニクロの上げでかろうじて25dMAを上回って引け、topixも道中の日銀ETF買いに救われた格好で、いずれにせよ引け味はあまりよくない。来週は、マクロ・ミクロ共に大きな予定はなく、22日(木)の米大統領選TV討論会が注目。来週の日経225は、引き続き米追加経済対策の行方と欧州のコロナ新規感染状況(下図はコロナ新規感染者数の7dMA推移)によってセンチメントが決まりそう。レンジはやや下気味の23,200~23,600を想定する。

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米追加経済対策への期待再燃なら、バイデントレードを通じて日本株もバリュー株優位の展開、不透明感高まるようならハイテク株優位の展開(下図は年初来安値を付けた3/16以降のハイテク対景気敏感の推移)が見込まれる。

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