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資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

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備忘録: 7月ETF換金売り警戒のインパクト確認

毎年7月が近づくと、その時の相場センチメントの良し悪しに拘わらず、必ず言及されるのが「ETF換金売り」への警戒である。定番化した売り仕掛けネタである。 今年、引け後の相場コメントでETF換金売り警戒が声高に喧伝されたのは、日経225が大幅安となった6/…

日付から計る売買タイミング: マザーズ編

下図は、マザーズ指数の2015年以降直近までの6年間の日付別平均リターン(各日付毎に約70サンプル、青棒)と月初からの累積リターン推移(橙線)である。累積リターンが月央を底としたV字形状であることで、毎月前半をショート、後半をロング、往復約4%のeas…

アノマリーリターンは上半期から下半期にシフト

以前は1~6月のリターンが7~12月のリターンを有意に上回る「上半期効果」が確認できたはずだが、どうやら相場の変転に従って、最近は「下半期」効果に変化したようである。 下表は、日経225指数 (配当考慮せず) について、過去30年を10年刻みで3つの期間に…

日付から計る売買タイミング

「安値で買い、高値で売る」という売買の基本に逆張りで向かってしまうのはなぜか?とかく相場の世界は不条理に満ちている。「相場を当てようとするのではなく、周りの楽観と悲観の満干に耳を澄まし、淡々と悲観で買い/楽観で売りましょう」などとしたり顔で…

モメンタム効果の一考察

日本人は逆張りを好み、外人は順張りを好むと言われるが本当か? 図1は、 東証1部、マザーズそしてJASDAQの各市場について、指数の週次リターンと翌週の投資部門別の現物差引売買金額に有意な相関が見られるかを2014年以降直近までで調べた結果である。プラ…