The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

2014年以降の米金融正常化過程におけるFOMC前後のsp500指数及びVIXの動き

VIXが最も大きく上昇したのは、テーパリング終了が決定された2014年10月の前回会合を踏まえた2014年12月会合時。フォワドガイダンスが変更され、利上げに向けた環境作りに着手の位置付け。

次に大きく上昇したのは、利上げ転換された2015年12月の会合以降で次の利上げのタイミングをうかがっていた2016年6月会合。今後の経済見通しを見極めるべく金利据置。ブレグジットやその後のチャイナショックもあり利上げ再開は2016年12月会合。

次は、2016年11月会合。この時も2016年9月の前回会合で利上げの根拠が強まったと判断されたが、大統領選挙選挙を直前に控えたタイミングでもあり利上げ見送り。

次は、2015年12月会合。テーパリング終了から約1年経過し、利上げが適切か進展を見極めるとした2015年10月の前回会合を受けて利上げ開始。

次は、2018年1月会合。2017年9月会合で量的引締開始、2017年12月会合で利上げが決定。2018年2月には、1月雇用統計の平均時給が予想を上回る大きな伸びを見せたことで、利上げ加速への警戒高まり、VIXショックとなった。

次は、2014年1月会合。テーパリング開始決定となった2013年12月の前回会合直後。

ドットチャートが公表される3,6,9,12月会合とそれら以外の会合の平均比較を見ると、前者平均がより警戒感が高まりやすく、指数下落とVIX上昇の組み合わせを観察。

テーパリングに1年、利上げ開始まで1年、量的引締を含め利上げ打ち止めまで3年、都合5年で9回の各25bps利上げ。

  • 2013年12月 テーパリング開始
  • 2014年10月 テーパリング終了
  • 2015年12月 利上げ開始(0-0.25% ---> 0.25-0.5%)
  • 2017年9月 量的引締開始
  • 2018年12月 利上げ打ち止め(2-2.25% ---> 2.25%-2.5%)