6/6-6/10: 米5月CPIの予想比上振れとミシガン大学消費者信頼感指数の過去最低値への落ち込みが、インフレのピークアウトとソフトランディングへの期待を打ち砕く
米株式市場の下落は長期戦に?
6/7に米ターゲットが過剰在庫を受けた値下げ予告がインフレのピークアウト期待につながって上昇した株式市場であったが、翌6/8には米インテルが半導体需要の軟化予測を示唆したことが根強い原油高と相まってインフレ高進&景気後退懸念の再燃となり下落するなどちぐはぐ感はあるが、CPI発表やFOMCを控えたクリティカルなタイミングで神経質にならざるを得ない状況にあるからとしか言いようがない。
注目の5月CPIはコアCPIと共に予想比上振れとなった。財に関しては前年比ベースで明確な下振れとなったものの、住居費等サービスは上昇圧力が依然として根強い。とりわけ懸念されるのが、前月比の数字になかなか減速感が見られないことである。インフレ鎮静化に時間がかかればかかるほど、積極的利上げとスタグフレーションへの警戒は大きくならざるを得ない。
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