The less volatile market, the easier life!

資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

market summary

Weekly Market Summary: 2022/8/5

8/1-8/5: 債券安&ドル高&株高の流れ。FRBは当局者のタカ派発言連発を通じた積極的利上げ継続スタンス明示で株式市場の慢心にくぎを刺す。ISM景況感指数はインフレ減速期待を抱かせる一方、雇用統計からは根強いインフレ懸念が残る。ペロシ下院議長の訪台によ…

Weekly Market Summary: 2022/7/29

7/25-7/29: 米株は、FOMC後のパウエル議長発言とGAFAM決算に対する「いいとこ取り」反応で本領発揮。 株式は、週間でも月間でも相対的に「欧米高vs亜安」の西高東低が鮮明であった。米株はナスダックが月間で12.3%高と2020年以来の大幅高。急ピッチの上げか…

Weekly Market Summary: 2022/7/22

7/18-7/22: 期待インフレが落ち着く中、市場の関心は景気及び業績にシフト。 今週の米株は、週末前までは軟化する経済指標を受けた金利低下と相次ぐ好決算から上昇モメンタムが継続したが、週末は欧米共に総合PMIが50割れとなったことやスナップの失望決算が…

Weekly Market Summary: 2022/7/15

7/11-7/15: 米6月CPIは予想上振れも、株式市場は業績見通しへの不透明感残る中、比較的冷静。 今週の米株は、週前半がCPI発表と景気後退への懸念から軟調な展開、週後半はCPIの予想上振れも、足元の原油安も手伝ってか利上げの早期終了期待が高まる形で市場…

Weekly Market Summary: 2022/7/8

7/4-7/8: 米株は景気後退懸念の後退から戻り歩調を継続 米株は、対中関税引き下げによるインフレ軟化期待、中国の大規模景気対策検討報道、予想下振れも底堅いISM非製造業景気指数、タカ派FRB高官の過度なリセッション懸念に対する牽制発言等が好感されて強…

Weekly Market Summary: 2022/7/1

6/27-7/1: 先週末と同様に週末はマクロ指標の下振れによる金利低下を好感した米株式市場だが、基本は景気後退懸念が影を落とす展開。 金利低下は景気後退懸念の裏返しであり、マクロ悪化とミクロ強気の乖離が鮮明化する中、景気後退までは織り込んでいない株…

Weekly Market Summary: 2022/6/24

6/20-6/24: リセッションを巡る綱引きが続く中、経済データは悪化もFRB当局者のトークアップやインフレ期待の下方修正がソフトランディング期待を高め、インフレトレードの逆回転が加速。 ハードランディング懸念からソフトランディング期待へ目先はシフトも…

Weekly Market Summary: 2022/6/17

6/13-6/17: 超Eventfulな1週間 - イベントに絡んだ思惑フローと解消フローが交錯して乱高下。 振り返り 先週末の米5月CPIショックに端を発したリスク資産全面安の動きが終始重しとなった「兵どもが夢の跡」的な1週間であった。週半ばのFOMCに向けた警戒に加…

Weekly Market Summary: 2022/6/10

6/6-6/10: 米5月CPIの予想比上振れとミシガン大学消費者信頼感指数の過去最低値への落ち込みが、インフレのピークアウトとソフトランディングへの期待を打ち砕く 米株式市場の下落は長期戦に? 6/7に米ターゲットが過剰在庫を受けた値下げ予告がインフレのピ…

Weekly Market Summary: 2022/6/3

5/30-6/3: 米株式市場は反落 - 9月以降の利上げ休止期待は雇用統計の予想外の上振れで後退、FRB当局者のタカ派発言や企業トップからの悲観的な経済見通しも冷や水に MSCIの半期リバランスに伴うノイズはあったものの、先週に続き「脱欧米入亜」的流れが支配…

Weekly Market Summary: 2022/5/27

5/23-5/27: 米株式市場は、9月以降利上げペース緩和観測に加え、各種経済指標からインフレ鈍化の兆候が鮮明化し、センチメント改善から大幅高。主要決算発表一巡し、当面の市場最大の関心はインフレ動向に。 米株は、長期下落相場での短期上昇となり、S&P500…

Weekly Market Summary: 2022/5/20

5/16-5/20: 米市場、景気減速を織り込む流れ。景気後退の回避には懐疑的な見方強まる。債券高&株安の逆業績相場の様相が鮮明化。 米株は、週間でダウが8週連続安、S&P500とナスダックが7週連続安で2001年以来最長。4月小売売上高(インフレ調整前)の上振れ…

Weekly Market Summary: 2022/5/13

5/9-5/13: 週末のパウエル議長による「75bps利上げ検討せず」再表明で、S&P500の弱気相場入りは免れたが、景気後退の織り込みから株売り/債券買いが進展、今週発表のインフレ指標を見る限り、ピークアウト確認にはまだ時間を要する。 インフレ指標発表への警…

Weekly Market Summary: 2022/5/6

5/2-5/6: FOMC後の利上げ見通しを巡る解釈が固まらず、米株・米債券の乱高下招く、ハト派パウエルへ未練が残る株式市場と一貫して反パウエル市場原理主義の債券市場 FOMC後の市場乱高下 終りの見えない露宇紛争と中国のゼロコロナ政策。金融市場の不確実性が…

Weekly Market Summary: 2022/4/29

4/25-4/29: 米株式市場は逆金融相場のジレンマに、上振れ経済指標が利上げ織り込み迫り、下振れ経済指標は景気後退懸念を高める、いずれにしても株価には下圧力。 4月は、米株と米債共に大きくボコられる厳しい月となった。利上げ織り込みで米株に先行してい…

Weekly Market Summary: 2022/4/22

4/18-4/22: 米債券が利上げ織り込み継続する中、米株式もPER調整に加えて業績悪化の織り込みで宴の後始末迫られる? 曜日別の主な材料は、 [4/18(月)]: 中国1QGDP - y/y (実)4.8% (予)4.4% (前)4.0%、 中国3月鉱工業生産 - y/y (実)5.0% (予)4.5% (前)7.5% […

Weekly Market Summary: 2022/4/15

4/11-4/15: 米3月CPIを巡る解釈やFRB当局者のタカ派発言、更にイースター休暇控えや米オプション満期日への警戒感から米株は変動増幅 曜日別の主な材料は、 [4/11(月)]: 中国3月CPI - y/y (実)1.5% (予)1.2% (前)0.9%、 中国3月PPI - y/y (実)8.3% (予)7.9% …

Weekly Market Summary: 2022/4/8

4/4-4/8: FRBのB/S縮小計画が判明、米債券売り止まらず、長期債利回りは急上昇でイールドカーブはスティープ化、一方の株式はリセッション無しのインフレ鎮圧という希望的観測も残り、未だパーティーは終わらず。 曜日別の主な材料は、 [4/4(月)]: [4/5(火)]…

Weekly Market Summary: 2022/4/1

3/28-4/1: 株式は強弱感対立から上げ一服も底堅さ残る、債券は名目金利が逆イールド形成且つ5年物BEI大幅低下で景気減速織込、いずれが正解か判明するのは今少し先か? 曜日別の主な材料は、 [3/28(月)]: [3/29(火)]: 米1月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 - (実)19…

Weekly Market Summary: 2022/3/25

3/21-3/25: 株式はFOMC通過後の楽観続く一方で、債券は利回り急伸&カーブフラット化の悲観色濃く、反応乖離広がる。今暫く乖離の収斂には時間がかかりそう。 曜日別の主な材料は、 [3/21(月)]: 日本春分の日 [3/22(火)]: [3/23(水)]: 米2月新築住宅販売戸数 …

Weekly Market Summary: 2022/3/18

3/14-3/18: 株式は一連の上げ材料に加え、FOMC結果のいいとこ取りで連騰&大幅高、必然的にトリプルウィッチング控えたガンマヘッジングに伴うテクニカルラリーに拍車 曜日別の主な材料は、 [3/14(月)]: [3/15(火)]: 中国2月鉱工業生産 - y/y (実)7.5% (予)3.…

Weekly Market Summary: 2022/3/11

3/7-3/11: 上げてるのは米ドル、コモディティ、ボラティリティとインフレ期待ぐらい、他資産は一蓮托生下げでクロスアセット相関高まる。 曜日別の主な材料は、 [3/7(月)]: [3/8(火)]: [3/9(水)]: 中国2月CPI - y/y (実)0.9% (予)0.9% (前)0.9%、m/m (実) (…

Weekly Market Summary: 2022/3/4

2/28-3/4: 週末の原発ショックから株式は狼狽売り、欧州株&通貨の下げきつい。一方で、国債利回りはリスクオフ&スタグフレーション織り込みから急低下。原油から小麦やパラジウムに至るのコモディティは上昇に拍車。 曜日別の主な材料は、 [2/28(月)]: [3/1(…

Weekly Market Summary: 2022/2/25

2/21-2/25: ロシアのウクライナ侵攻に対する過度な警戒は後退、合わせてFRBの積極利上げ観測も後退で株式市場は反発だが、インフレ高進の後処理がより厄介に。 曜日別の主な材料は、 [2/21(月)]: [2/22(火)]: 米12月ケース・シラー住宅価格指数 - y/y (実)18…

Weekly Market Summary: 2022/2/18

2/14-2/18: 右往左往の「賭場 in ウクライナ」開帳。結局、一番儲かっているのは、寺銭荒稼ぎの胴元プーチン? 地政学リスクという「喉元過ぎれば」的なネタなだけに、警戒感からの手控えで商いはそれ程膨らんでいないし、VIXも30越えとはなっていない。株式…

Weekly Market Summary: 2022/2/11

2/7-2/11: 米1月CPIの予想超える上振れから利上げペース加速への警戒強まる。ウクライナ情勢緊迫化で一時的に金利上昇圧力は後退も、インフレの動きをにらみながら、株式市場も債券市場に歩調を合わせた調整が必要なのは変わらず。 先週のFRB当局者から相次…

Weekly Market Summary: 2022/2/4

1/31-2/4: 下げ止まったとも言い難く、、、 FRB当局者から積極的利上げに慎重論が相次ぎ、下げ過ぎの反動やアルファベットやAMDの好決算も手伝って週半ばまでは連騰を見せた米株式市場だが、メタの失望決算がショック安を引き起こした結果、割高グロース株を…

Weekly Market Summary: 2022/1/28

1/24-1/28: FOMCを挟んで乱高下、イベント通過でも動揺免れず、株式市場はFRBの利上げペース拡大や早期B/S縮小を織り込み直す動き、大幅安連発で短期的に売り一服となろうが、当面は戻れば売りが基本線か? 曜日別の主な材料は、 [1/24(月)]: 米1月製造業PMI…

Weekly Market Summary: 2022/1/21

1/17-1/21: 株式市場は、一早く利上げペース加速を織り込んでいた債券市場と異なり、直近まで楽観優勢だった分、代償として急激な調整を余儀なくされる。しかも、ウクライナや中東絡みの地政学リスクが燻りを続ける中で、ブラックアウト期間入り後の在野筋に…

Weekly Market Summary: 2022/1/14

1/10-1/14: FRB当局者のタカ派傾斜が確実に。結局、一足早くFRBによるインフレ抑止の利上げ邁進の必要性を織り込んだ債券市場が正解で、FRBの行動訂正により株式市場も楽観修正を迫られる? 曜日別の主な材料は、 [1/10(月)]: 日本祝日 [1/11(火)]: FRBパウ…