1/31-2/4: 下げ止まったとも言い難く、、、
FRB当局者から積極的利上げに慎重論が相次ぎ、下げ過ぎの反動やアルファベットやAMDの好決算も手伝って週半ばまでは連騰を見せた米株式市場だが、メタの失望決算がショック安を引き起こした結果、割高グロース株を巡るセンチメントが再び悪化した。週末はアマゾンの好決算を支えに反発に転じるなど乱高下モードになかなか収束感は見られない。
下図はn225のザラ場振幅率と前日比率の25dMAの推移だが、前者の値が急上昇を見せている。市場参加者がいかに神経質になっているかを物語っている。これが低下してこないと「小康状態に転じた」と言うことさえできない。
英利上げに続きECBラガルド総裁もタカ派姿勢に転換したことに加え、週末の雇用統計が予想以上の強さで米国債利回りは急上昇し、10年債は1.9%台に突入。FRB当局者からの牽制はあったものの、金利先物市場では、3月50bps利上げの確率も高まっている。
ビットコインの4万ドル台回復を見てリスクセンチメント回復とのコメントも見受けられるが、個人的には懐疑的。年内は物価と雇用指標の動向及びそれらを踏まえたFRBの行動が最大の焦点。物価と景気のどちらが先に下がるかで自ずと株価の方向性も固まってくる。
曜日別の主な材料は、
[1/31(月)]:
中国 春節(~2/4迄休場)
[2/1(火)]:
米1月ISM製造業景気指数 - (実)57.6 (予)57.5 (前)58.8
[2/2(水)]:
欧1月CPI - y/y (実)5.1% (予)4.4% (前)5.0%、
米1月ADP非農業部門雇用者数 - (実)-301K (予)207K (前)776K
[2/3(木)]:
英BOE政策金利25bps引き上げ、0.25% to 0.50%、
欧ECB政策金利据置も、ラガルド総裁が予想外にタカ派的見解示す、
米新規失業保険申請件数 - (実)238K (予)245K (前)261K、
米1月ISM非製造業景気指数 - (実)59.9 (予)59.5 (前)62.3
[2/4(金)]
米1月雇用統計 非農業部門雇用者数 - (実)467K (予)150K (前)510K、
失業率 - (実)4.0% (予)3.9% (前)3.9%、
平均時給 - y/y (実)5.7% (予)5.2% (前)5.0%、
平均時給 - m/m (実)0.7% (予)0.5% (前)0.6%
本内容にある過去データ及び将来の見積、予測、予想に関する情報が正しいとは限りません。また、本内容は特定の銘柄、取引を推奨するものではありません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いします。売買で被られた損失に対し、著者は何らの責任も持ちません。