2020年12月の東証1部昇格組入は3銘柄(下表参照)で、いずれも分売及び分割時に昇格予告あり。グリムス(3150)はJQから直接昇格狙いと思いきや、2部市場変更を経て約5か月後の昇格。2022年月4月には東証市場区分再編を控えており、今後はマイクロキャップのJQ銘柄が駆け込みでT2市場変更を経た後にT1昇格を狙うパターンはなくなるか。テノ.ホールディングス(7037)は、同時分売(発行済株式数の約4.6%)で形式基準クリア。3銘柄とも流動性があり、推定買い需要は平均出来高の1日分程でインパクトは低い。
下図は、昇格承認後からパッシブ買付日までの指数化チャート(昇格承認日引け=100)。市場の関心が主力大型株に傾き、道中は中だるみであった。パッシブ買付日は相応のプラスリターンが観察された。
下左表は、2012年以降の昇格銘柄の平均道中リターンで、左から全銘柄ベース、PO無し銘柄ベース、PO無し銘柄の内推定買い需要が平均出来高10日分以上の銘柄ベース。下右表は、それぞれの銘柄数を示している。
今年は、昇格予告付きやPO付きの銘柄数が多く、全銘柄ベースの道中リターンは低かった。詳細は下記事参照。
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