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資産クラス毎の値動き分析、各種株価指数イベントの考察、アノマリーの検証、225オプションのリスク管理備忘録です。日本株&デリバティブの運用と金融翻訳で生計立てています。

Weekly Market Summary: 2020/9/25

主要指標の変動率

今週の金融市場は、コロナ、政治及びマクロ面での不透明感の高まりを受け、債券を除き全般的に下方向の不安定な展開。

米株は、ナスダックがかろうじて反発も、ダウとSP500は4週連続の下げ。ハイテク大型株は、俄かロビンフッダーの狼狽売りで下げたり、押し目買いで戻したりとシーソー状態。彼らが高値近辺で建てたコールは期近中心の裸ロングと思われるが、彼らが売り向かったマーケットメーカーは「上がれば買い/下がれば売り」のデルタヘッジを行う。加えて、期先へロールしない限り、ポジションアンワインド時にはロングデルタ外しで更なる下落を招くというバブルの徒花に終わる可能性も。欧州株及び中国株も景気回復の鈍化懸念から大幅下落。一方、日本株は9末配当取りやドル高にも助けられ小幅安で着地、マザーズは独歩高継続中。

コモディティは、ドル高を受けて総じて弱い。金は実質金利の低下も手伝って大幅安となり、銅及び原油も崩れた。債券はガチガチで目立った動きなし。為替は、投機筋のユーロロング圧縮、米株の調整、米大統領選、米追加経済対策、欧州でのコロナ再拡大など不透明感の高まりからドルは非常に強い展開。ボラティリティは、日米共に高原状態。

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来週はイベントフルで、28日: 9末権利付最終、29日: 米大統領選挙の第1回テレビ討論会、10月1日: 9月日銀短観、9月米ISM製造業景気指数、2日: 9月米雇用統計など。また、米追加経済対策の与野党協議の行方、ギンズバーグ最高裁判事の後任指名も大きなカタリストになる。いずれにせよ、日米共に神経質な展開になりそうで、日経225は22,700~23,400のレンジを想定する。

                                                                                                                                               

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