SP500とナスダックが高値を付けた9/2対比の主要指標の変化率(幅)
日本株は、米株の下げに多少お付き合いしたが、頑強さが目立った1週間。まあ、米株は元々過熱感があったところに、テスラの増資&SP500不採用コンボ、ロビンフッドにSEC調査、ソフトバンクの巨額コール買いへの思惑、FRBのインフレ容認姿勢等、もってこいの売りネタが出れば売りたくなるのが人情。本格的な日米の株価デカップリングが始まるとは思わないが、日本株は、米株の「上げには冷淡なくせに下げには情熱的」な振舞いが常であっただけに何やら隔世の感を覚える。
商品では、原油が崩れた一方で銅が堅調維持。前者は供給過剰懸念、後者は中国の景況感回復を受けた動き。米国債は小動き。10年債イールドは8/27のFRBによる「平均インフレ目標」声明直後に0.8%をうかがう動きを見せたが結局は往って来い。為替は、ドル指数がユーロ高やや一服で底値小康状態。
VIX日米比較
日経225期近(10月限)オプションのスマイルカーブ推移
ボラティリティは、日米の株価指数それぞれの動きに見合った流れ。米株は30割れも高水準、日本株は凪状態。コロナショック以降、VIXは米株が日本株を上回る状況が定着。
来週のカタリストは、自民党総裁選、FOMC、日銀金融政策決定会合、米追加景気対策で上下院折り合いつくか、アストラゼネカのコロナワクチン治験の続報等々。来週の日経225は、米株の足元の不安定さを念頭に入れ、22,900~23,600のレンジを想定する。
2020/9/17 追記
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